ホワイトニングで歯がもろくなる?その真実
ホワイトニングは、過酸化水素や過酸化尿素といった薬剤を使って歯を漂白する方法です。この薬剤は、歯の表面にある着色成分を分解し、歯を白く見せる効果があります。
「ホワイトニングをすると歯がもろくなる」という噂があるのは、ホワイトニングの際に、エナメル質の表面が一時的に脱水されるためです。しかし、これは一時的なもので、エナメル質そのものが削られたり、脆くなったりすることはありません。
ホワイトニングの主な副作用
1. 知覚過敏
ホワイトニングの薬剤が歯の神経に刺激を与えることで、一時的に知覚過敏が起こることがあります。特に以下のような方は、知覚過敏が起こりやすいです。
• もともと知覚過敏がある
• 歯にヒビが入っている
• 歯が欠けている
この症状は24時間〜1週間程度で落ち着くことが多いため、過度に心配する必要はありません。
2. 色ムラ
ホームホワイトニングでは、マウスピースに薬剤を均等に塗布しないと、色ムラが起こることがあります。また、オフィスホワイトニングでも歯並びによって光が均等に当たらないと、色ムラが生じることがあります。
3. 後戻り(リバウンド)
ホワイトニングで白くなった歯でも、時間が経つと色が戻ることがあります。オフィスホワイトニングは3〜6ヶ月、ホームホワイトニングは1〜2年程度持続すると言われています。ただし、タバコやコーヒー、ワインをよく摂取する方は、後戻りが早くなる可能性があります。
4. 歯髄炎
歯に亀裂がある場合や、虫歯のある歯にホワイトニングを行うと、薬剤が神経に到達し、歯髄炎(神経の炎症)を引き起こすことがあります。場合によっては、神経を抜く必要があるため、ホワイトニング前に歯の状態をチェックすることが重要です。
5. 口腔粘膜炎
ホワイトニング剤が歯茎や口の粘膜に触れると、炎症を引き起こすことがあります。これを防ぐために、歯科医院では保護剤を塗布するなどの対策を講じています。
6. 歯茎の灼熱感
ホワイトニング後に歯茎がヒリヒリすることがあります。これは一時的なもので、数日で落ち着くことがほとんどです。
7. 吐き気
ホームホワイトニングで使用するマウスピースが合わないと、嘔吐反射が起こることがあります。マウスピースのサイズ調整や、装着時間を少しずつ伸ばすことで対処できることが多くあります。
