セラミック治療に失敗した場合は?
美しさだけではない、機能性も大切
セラミック治療には「美容歯科」と「審美セラミック治療」の二種類があります。どちらも歯を美しくすることを目的としていますが、大きな違いがあります。
美容歯科は、歯の形を美しく整えることに重点を置きます。一方、審美セラミック治療は、見た目の美しさだけでなく、噛む機能を回復・改善することも重要視します。
この違いが、治療後のトラブルを引き起こすことがあります。もし、セラミック治療後に歯の痛みや歯茎の腫れがある場合、治療の見直しが必要かもしれません。
セラミック治療の失敗例とリカバリー
他院で行った治療後のトラブル例
• 歯茎の腫れや痛み
• かぶせ物が長すぎることで生じる違和感
• セメントの取り残しによる炎症
これらの問題がある場合、再治療(リカバリー)が可能です。実際に、適切な処置を行うことで、歯の健康を取り戻したケースもあります。
審美セラミック治療で大切にしている3つのポイント
1. 歯の神経をできるだけ残す
美容歯科では、治療前に歯の神経を抜くケースが多くあります。しかし、神経を抜くと歯に栄養が届かなくなり、もろくなってしまいます。また、細菌への抵抗力も低下し、虫歯が進行しやすくなります。
歯の神経をできるだけ残すことは、歯の寿命を延ばし、健康を維持するために重要です。治療を受ける際は、神経をできるだけ残す方法を提案してくれる歯科医院を選びましょう。
2. 歯周病を改善してから治療を進める
歯茎が腫れたまま治療を行うと、かぶせ物と歯の間に隙間ができ、そこから細菌が入り込み、虫歯や炎症の原因になります。
そのため、審美セラミック治療では、まず歯周病を改善してから治療を進めます。健康な歯茎を維持することで、セラミックの仕上がりも美しくなり、長持ちするのです。
3. 「噛み合わせ」を考慮した治療を実施
噛み合わせが適切でないと、頭痛や肩こり、腰痛などの不調につながることがあります。
セカンドオピニオンを活用しよう
セラミック治療に不安がある場合、セカンドオピニオンを活用することをおすすめします。他の歯科医師の意見を聞くことで、より良い治療方法を見つけることができます。
治療を受ける際は、「美しさ」だけでなく「機能性」も重視し、将来も健康な歯を維持できるような選択をしましょう。