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【コラム】虫歯の進行状況に合わせた治療方法について

虫歯の治療について

進行してしまった虫歯は、早めの治療が必要です。しかし、痛みや音のイメージから治療を避ける方も多いでしょう。虫歯は放置すると悪化し、治療が難しくなります。早期治療が大切です。

歯の構造

歯茎から頭が見える部分を歯冠、その下を歯根といいます。歯冠の外側は「エナメル質」で、体内で最も硬い部分ですが、酸に弱いです。エナメル質の下に「象牙質」があり、柔らかいため虫歯が進行しやすいです。さらに歯の中心部には「歯髄」が通っており、ここに虫歯が到達すると強い痛みを感じます。

虫歯の進行状況と治療法

虫歯は進行状況によってC0C45段階に分かれます。治療は進行具合によって異なり、早期発見が重要です。

C0: 初期(歯の白濁・茶褐色への変色)
「要注意の歯」の状態。フッ素塗布や歯磨きで自然治癒や進行を防ぎます。

C1: 軽度(エナメル質に限局した虫歯)
痛みやしみる症状はありません。コンポジットレジンを詰める治療が一般的です。

C2: 中度(象牙質まで進行した虫歯)
痛みやしみる症状が出ます。レジン、銀歯、セラミックで修復します。

C3: 重度(歯の神経に到達した虫歯)
強い痛みがあり、根管治療が必要です。治療後にクラウンをかぶせます。

C4: 末期(歯根だけが残っている虫歯)
抜歯が必要で、入れ歯、ブリッジ、インプラントで機能回復を図ります。

 

虫歯の進行を防ぐためにできること

正しいブラッシング

プラークを除去し、虫歯の進行を防ぎます。歯科医院でブラッシング指導を受けましょう。

フッ素の使用

再石灰化を促進し、歯を強化します。フッ素入りの歯磨き粉や洗口液を使いましょう。

糖分の摂取を控える

プラーク中の細菌は糖分をエサに酸を出し、歯を溶かします。キシリトールなどの代用甘味料を活用しましょう。

食習慣の見直し・間食回数の減少

食事をだらだらと続けると口内が酸性になり虫歯が進行します。間食を減らし、食事の管理を行いましょう。

定期検診を受診する

虫歯の進行を食い止め、新しい虫歯を防ぐために定期検診を受けましょう。