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【コラム】虫歯を放置するとどうなる?

虫歯の進行が招く症状

痛みの増大

放置した虫歯は歯の表面を侵し、最終的には神経に到達して激しい痛みを引き起こします。初期には冷たいものや熱いものがしみる程度かもしれませんが、進行すると常に痛むようになります。

歯の崩壊

虫歯が歯の内部に進行すると、歯がもろくなり崩れるリスクが高まります。これにより、正常に噛むことができなくなり、食事の際に大きな支障を来たします。

重篤な疾患の発生

さらに深刻な問題として、虫歯から細菌が根元に侵入し、副鼻腔炎や骨髄炎といった病気を引き起こすことがあります。これらは長期にわたる治療が必要となり、患者の日常生活に多大な影響を及ぼす可能性があります。

全身への影響

極めて重大なのは、虫歯菌が血液中に侵入し、全身に影響を及ぼすことです。脳梗塞や心筋梗塞のリスクを高めるなど、生命に関わる病気の原因となることもあります。

虫歯予防

正しい歯磨きの実践

歯垢を根本的に除去し、虫歯の予防をするためには、正しい歯磨きが不可欠です。特に歯と歯茎の境目や、奥歯の噛み合わせ面を重点的に磨くことが重要です。

フッ素の活用

フッ素には歯の表面を強化し、虫歯を予防する効果があります。フッ素入りの歯磨き粉やうがい薬の使用、歯科でのフッ素塗布が有効です。

口腔内環境の維持

唾液に含まれるミネラルが虫歯予防に寄与するため、ガムを噛むなどして唾液の分泌を促し、口腔内の乾燥を防ぎます。

放置した虫歯の治療方法

詰め物・被せ物

浅い虫歯は、詰め物や被せ物で修復可能です。これにより、歯の機能を回復し、さらなる侵食を防ぎます。

入れ歯とブリッジ治療

進行した虫歯で歯を失った場合は、入れ歯やブリッジで噛む力を回復します。これらは歯の機能を補い、見た目の改善にも役立ちます。

インプラント治療

インプラントは失った歯の代わりに人工歯根を埋め込むことで、より自然な噛み心地と機能を提供します。

定期検診と生活習慣の見直し

自覚症状がなくても、定期的な歯科検診で虫歯を早期発見することが重要です。また、歯科クリーニングにより歯垢を徹底的に除去し、口内環境を良好に保ちます。だからこそ虫歯の放置は、単なる口内の問題にとどまらず、全身の健康へのリスクを高めることがあります。定期的な歯科検診と適切な口内ケアで虫歯を予防し、早期発見・早期治療を心がけましょう。