初めまして。
大阪市中央区・堺筋本町にあるやすみつ歯科クリニックの院長、安光崇洋です。
堺筋本町というオフィス街に位置しつつも、地域に密着して皆様のお口の健康を守る当院では、虫歯・歯周病からお口の病気予防、入れ歯治療、噛み合わせ治療、インプラント治療まで幅広い治療を行っております。

こちらのコラムでは、当院についてより詳しく知っていただくために、またお口の健康に役立てていただくために様々な情報を発信していきます。
今回は“保険適用のCAD/CAM冠”についてです。

ほぼすべての歯でCAD/CAM冠が保険適用となりました

白い被せ物であるCAD/CAM冠は2014年から一部の歯に限って保険適用となり、2020年4月からはその範囲が増え、真ん中の歯から4、5、6番目の歯が保険適用になっていました。

その後、令和2年度診療報酬改定（2020年9月1日）により前歯部CAD/CAM冠が保険適用となったことで、一番奥の歯を除いたほぼすべての歯にハイブリッドセラミックを用いるCAD/CAM冠（キャドキャム冠）を使用できるようになりました。

CAD/CAM冠の特徴は？

CAD/CAM冠で使用するハイブリッドセラミックは、セラミックの特徴である強度や美しさと、レジンの持つ粘りや耐衝撃性を合わせ持った素材です。

このハイブリッドセラミックブロックからコンピューターを使って被せ物を設計・作製するため、従来のプラスチック製のものに比べ強度が高く、かつ保険適用となる治療ができるようになりました。

また、見た目の白さや美しさ、強度の高さだけではなく、金属アレルギーの心配がないこともメリットの1つと言えます。加えて、プラスチックに比べて汚れが付着しづらく、素材が硬すぎないため噛み合う歯を痛めてしまうこともありません。

ただし、いい部分もある反面、デメリットもいくつかあります。CAD/CAM冠は金属製の被せ物に比べると接着しづらいため外れやすく、強い力がかかったときには割れやすいという欠点があります。

また、長期間の使用により、若干の色の変化が出ることがあります。

CAD/CAM冠の適用条件

金属アレルギーがある方の上下6、7番、または上下両側7番が全て残存し、過度な咬合圧がかからない場合に上下顎6番に適用されるなど、CAD/CAM冠には適用される条件があります。

治療後の見た目が気になる方、保険適用の白い被せ物についてお知りになりたい方は、お気軽に当クリニックにご相談ください。